コロナウィルスとデビスカップとテニス事情

新型コロナウィルスの話でここまで大きな話になるとは思っていませんでしたね・・・
地方の僕の住んでいるあたりでもジュニアの大会は中止、または延期となり、また僕がエントリーしていた大会もドロー発表が中止、延期検討中という連絡を受けました。素人ナリに準備していたのですが(・∀・;)

さて最大の楽しみだった日本開催のデビスカップ。なんと無観客試合となってしまいました・・・

2020年デビスカップ 日本 VS エクアドル の概要

大会名 : デビスカップ by Rakuten 2020 (Davis Cup by Rakuten) ファイナル予選
試合スケジュール予定:
3月6日(金) 試合開始 12:00 (予定) シングルス2試合
3月7日(土) 試合開始 11:00 (予定) シングルス2試合・ダブルス1試合
シングルス・ダブルスともに3セットマッチ、各セット6ゲームオール後7ポイントタイブレーク方式
全5試合のウチ3勝したチームの勝利
勝利したチームは11月にマドリードで行われる決勝大会に進出し、敗退したチームは9月にプレーオフ(入れ替え戦)を行う

日本代表選手 監督:岩渕 聡
錦織 圭
西岡 良仁
内山 靖崇
添田 豪
マクラクラン勉

エチオピア代表選手  監督:ラウル・ビベル
エミリオ・ゴメス
ロベルト・キロス
ゴンサロ・エスコバル
ディエゴ・イダルゴ
アントニオ・マルチ

新型コロナウィルスの影響でDAVIS CUPはどうなった?

2020年2月26日の発表にて「無観客試合」が決定されました。

つまり、選手・監督、スタッフのみで行う、ということですね。
デビスカップ特有のあの「団体戦感」はやはり応援あってのものですからそこは純粋にさみしい、としか良いようがありません。
僕はテニスの団体戦に出たことはありませんが、一度団体戦というのに出てみたいな、と思っています。それはやはり「チ-ム」で戦うのでチームメイトからの応援が熱い、チームサポーターからの応援が熱い、そういった連帯感があこがれる要因です。
コレが国別対抗戦となればあまりにも規模の大きな「チームサポーター」なわけですからその応援の熱気と言ったら破格、それを一身に受けてプレーするというのはプロテニスプレーヤーとしてはあこがれの舞台なのではないでしょうか?もちろん緊張も破格でしょうが(-_-;)

しかし今年は「無観客」
ガラン・・・とした会場で行われるというのはどうにも違和感があるし、選手としてもテンションの上がり切らない試合になってしまいそうです・・・

DAVIS CUPの選手にとっての価値

さて、デビスカップは基本的には各国のトップ選手が出そろいます。
でも時々、「あれ?あの選手出ないの?」ていうことありません?日本でも間違い無くシングルス最強プレーヤーの錦織選手は出たり出なかったりしています(ケガもあるけど)。
そう、デビスカップは選手にとってメリットデメリットがあるのです。
デメリットとして大きいのはATPポイントが付与されない、ということではないでしょうか?
2016年以降デビスカップはATPポイントが付与されないようです。
試合数は少ないとはいえ、大会向けて調整等色々負担をかけてもプロプレーヤーにとって最大の焦点であるランキングに関与することが無い、というのは大きな負担感でしょう。ランキングを気にするのであればその開催期間にベツのATPやITFの大会に出場してポイントを稼いだ方が自分のランキングを上げておくことも考えたくはなるでしょう。
メリットは名誉、そして賞金でしょうか。
名誉は当然だと思います。国の代表として戦うことができるというのはプロテニスプレーヤーとしての誇り、さらに言えばプロテニスプレーヤーの目標の一つでもある「あこがれられる存在になる」ことができます。この大きな背中を見せることは何より未来のその国のテニスプレーヤーを元気づけ、「テニス」という競技レベルを上げていくのに必須事項と思えます。
さらに賞金。ただデビスカップの賞金は独特で直接選手に収入として入るわけでは無く、各国の協会に全額が支払われ、協会から選手へ、という流れだそうです。
どのような割合で渡されるかわからないですから実際いくら支払われているのかはわかりませんが、デビスカップの主催であるITFとデビスカップスポンサーとの間で結ばれた契約は30億ドルって事ですから・・・円にすると3000億円以上ですよね。
それがすべて賞金ということは無いでしょうが賞金総額3000億円のトーナメントなんてあったらスゴイですね(笑)
2020年の全豪オープンの男子シングルスの賞金総額は3億900万円との事ですから!
ファイナル予選を抜けることができればさらに決勝ラウンドでも活躍できればさらにメリットは大きくなると思われます。
あとはこれは考えようかもしれませんが、ランキング下位の選手がランキング上位の選手と直で試合ができる、というのも選手にとってはメリットになるのではないでしょうか?
僕も格上の選手とプレーをするのは自分に足りない物や自分のプレーで通用する事を確認できるので非常に有益なことです。そういうことを考えている選手がいてもおかしくないのかなと思います。

ATPポイントが入らないととはいえ、選手にとっては賞金などの面からいっても参加メリットが大きくなりますね。
特に資金面は選手活動を左右する大事なファクターですから!

さらに今年は特殊な事情として「オリンピック出場条件」があります。ランキング上位56位以上とさらに「デビスカップ3回以上出場」という条件もあるのです。
これは参加しておかないとオリンピック参加にひびいてきますよね。

無観客試合のデビスカップを見るには???

現在までのところ 日本 対 エクアドル のデビスカップは会場に入れない、と宣言されています。新型コロナウィルス対応のためです。
すなわち一般市民である僕たちが観戦するにはテレビ放映しかありません。
WOWOW ライブ で放送が決定しています。

是非ともテレビの前にかじりついて応援したいですね!