多角形ストリングを使用すると違和感無いですか?
スピン特化型ストリングの一つ、「多角形ポリストリング」はみなさんもよくご覧になっている事と思います。ポリストリングの特性を利用してナイロンやナチュラルではあり得ない断面形状のストリングを生み出し、スピンをかけることに特化しているストリングです。
一度、使ったことがある人なら感じた事があると思うのですが多角形ストリングって使ってみると「・・・ん?」って思う違和感を感じたことないですか?
もちろん違和感無く「スピンかかるぜやっほー(・∀・)ノ」という方も多いと思いますが僕は結構この違和感が気になるタイプでした。
今回はこの多角形ストリングの違和感についてまとめてみました!
個性ある感覚の多角形ストリング!
一言で言うと多角形ストリングは打球感が「重くなる」傾向にあります。
数名のモニターの方にヒアリングした結果と、SNSなどで調べた結果、「重くなる」またはそれに似た表現が多く見つかりました。
僕自身はいつも多角形ストリングを使うと打球感が堅くなる、という印象を抱いていたのですが正確には「重くなる」という表現の方が良いな、とここ最近では感じています。
この「重くなる」は多角形ストリングの真髄である「角でボールを捕らえている、引っかけている」感覚がその正体です。
大なり小なりあるのですが、多角形ストリングは丸形ストリングよりもボールを捕らえる「角」がある分引っかかりが強く、なめらかにボールをなでるのでは無く「弾き飛ばす」感覚でスピンをかけていく感じがあるのだと思います。
このなめらかに、では無くとがった角でボールを捕らえるのがラケットを通して腕に「重さ」を感じさせているのです。
スピン重視プレーヤーであればあるほどこの「重さ」を感じやすい傾向があることもわかっています。
各社工夫を凝らしている!違和感を「消す」!
もちろんこの違和感、各社そのままにしている訳ではありません!
僕が感じるに各社様々な工夫でこの違和感と戦っているように感じます。
まず前提としてスピン量をシンプルに増やすのであれば多角形のストリングで堅い方がスピンはかかりやすいでしょう。
しかし打球感は重くて堅い、というのは相当スイング強度の強い方やフィジカルの強い方で無ければ耐えられません。
そこで各社、この「重さ」の感覚を小さくしつつ多角形のスピンのかけやすさを維持するという工夫を凝らしています。
もちろん、この多角形ストリングでアリながら堅め、つまりスイング強度が強いプレーヤー向けの多角形ストリングというのも存在します。
僕の中ではポリツアースピン(YONEX)やツアーバイト(SOLINCO)、ハイパーG(ソリンコ)などがそのような感じです。
多角形の角をできるだけ球体に近づけると打球感の重さはマイルドになる気がします。
シンプルな比較をするとブラックコード(Tecnifibre)とブラックコード4S(Tecnifibre)です。両方ともテクニファイバーのストリングですが、ブラックコードは5角形、ブラックコード4Sは四角形のストリングです。
若干、4Sの方が重めに打球感になります。
ここまでで一番は3角系のストリングがあったのですが、最近で行くと(Dunlopはまだ未発売のため)レンコン デビルスピン(TOALSON)などがその感じでしょうか?多角系ストリングとはまた違いますが、上記のような特性部分は似たところがあると思います。
対して8角形など、角の数を多くすると「丸」に近づくため打球感はマイルドになっていきます。
8角形のプロハリケーンツアー(Babolat)などがそのような感じです。
また、材質を柔らかいストリングの材質にするという工夫もあります。
プロハリケーンツアー(Babolat)とRPMブラスト(Babolat)は形状はどちらもオクタゴナル形状ですが打球感はかなり変わっています。
先述したBlackCode(Tecnifibre)はもともとテクニファイバーというメーカーが柔らかいポリストリングを作るのが得意なため、5角形、4角形という比較的角の主張が強い部類の多角形ストリングですがかなり柔らかい打球感を維持しつつ多角形ストリングの良さも持っています。
多角形ストリングの魅力を理解しつつ自分のフィジカルにあった選択を
いかがだったでしょうか。多角形ストリングの違和感に対する新事実を今回はお届けしました。
ぜひ正しい知識を身につけて適切なストリング選びにお役立ちできればと思います。
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今回紹介した多角形ストリングで主なもの
↓Yonex ポリツアースピン
↓Yonex ポリツアースピンG
↓バボラ RPMブラスト
↓バボラ RPMブラストラフ
↓バボラ RPMハリケーン (旧 プロハリケーンツアー)
↓ソリンコ ハイパーG
↓ソリンコ ツアーバイト
↓トアルソン RENCON デビルスピン
↓テクニファイバー ブラックコード
↓テクニファイバー ブラックコー4S
いやぁ、スピンガットも色々ありますね!